2009/11/08 (日)

風船で宇宙へEarthViewProject打ち上げ成功

2009年11月8日 午前9時過ぎ 風船による高度30km到達を目指した
Earth View Projectの風船が千葉県八千代市の打ち上げ会場より
打ち上げられた。

10時現在 正常に風船からのデータが受信できており、ジェットストリームがやや弱く到達スピードが予定よりやや遅いが、高度1万m以上まで到達している。

このまま順調に高度を上げれば、11時頃には高度30kmへ到達し、千葉県沖に着水する見込みである。
その後、船で搭載されたビデオカメラが回収され、後日、映像が公開される予定である。

源右衛門祭では打ち上げ時の模様の映像や写真が公開される他、宇宙旅行のパトリック・コリンズ教授による講演会が予定されている。

2009/11/04 (水)

風船で宇宙へEarthViewProject

11月8日 千葉県八千代市の源右衛門祭で、八千代商工会議所及び青年会議所主催、SF/J協力の元、バルーンを高度30kmまで浮上させ、高高度から地球を眺めるEarth View Projectが開催されます。

国際法上は高度100km以上を宇宙と定めている為、高度30kmは宇宙でなく成層圏付近の高高度と呼ばれる場所ですが、30kmからでも、丸みを帯びた白い雲と青い地球、漆黒の宇宙とのコントラストが眺められ、高度100kmからの眺めと遜色のない、宇宙からの美しい眺めを疑似体験できる宇宙へ一歩手前の世界です。

風船に取り付けられたカメラはわずか十数分で高度30kmに到達します。
30km付近では温度はマイナス40度以下、気圧0.1以下、真空に近い環境になるため、風船は凍りつき破裂しますが、それまでに風船に取り付けられたビデオカメラが美しい地球と宇宙の動画映像を記録する予定です。
風船は高度30km付近で破裂後、搭載されたビデオカメラは落下し、千葉県沖へ着水。
カメラは着水後、GPSを用いたゾンデ通信により探索し、船で回収する予定です。

これまでにないほどの超低コストにより極低温化でも動作するような録画装置や対衝撃、防水、霜対策、通信、ゾンデ通信回収など高高度へ到達する為のさまざまな技術が実現可能であることを証明する実証試験も兼ねた本プロジェクトは、祭りを彩る宇宙旅行気分を疑似体験できる夢のある企画として成功が期待されています。

たった30km先はもう宇宙。あなたの持っている風船でわずか十数分で到達できる宇宙への旅。
宇宙は実にすぐ側にあります。
そして誰でも手軽に本当の宇宙へいける時代もすぐそこです。

当日はコリンズ教授の宇宙旅行講演会や風船配布などのイベントも予定されていますので、興味のある方はふるってご参加下さい。
参加は無料です。


■関連リンク
源右衛門祭
源右衛門とは
八千代市の行事スケジュール

2009/11/03 (火)

初音ミク衛星宇宙へ

10月8日に米国・ネバダ州から日本人の有志が作ったロケットがペイロードに3人の搭乗員を乗せて打ちあがった。
その搭乗員とは人ではない。

現在人気のVOCALODのキャラクター「初音ミク」である。
この企画を行なっているのは企業ではなく完全なボランティアと有志による、衛星開発プロジェクト「SOMESAT」(サムサット)だ。

今回の試験では高さ約2メートルのK-550ロケットに、ミニサイズの可動式初音ミクフィギュア(初音ミクのキャラクターの人形)を乗せたモックアップを発射し、高度約1.5kmまで上昇し、無事帰還した。

ロケットも実に趣向を凝らし、初音ミクのイラストが描かれた派手な塗装には、現地の人の度肝を抜いた。
「これは君たちの嫁なのか?」
との質問にはもちろん「YES」
このような塗装のロケットを痛ロケットと呼ぶという。

この企画のコンセプトは「宇宙を身近に。お茶の間から宇宙へ。」である。
人気キャラクターへの愛のみが宇宙技術の壁を乗り越える原動力となっているといってもいい。
そう、彼らは宇宙へ初音ミクを飛ばしたい。
ただそれだけの為に、集まり、「技術の無駄遣い」と言いながら情熱を傾け、初音ミクに宇宙でネギを振らせるためだけの衛星を作っているのである。
現在でも、有志により手探りで衛星のバス機器開発から地上システムの開発までネット上で大真面目に議論しながら進められている。

衛星はキューブサットと呼ばれる東大が開発した超小型の衛星をモデルとしている。
1辺は10cm程度、重さ1kg程度だ。
衛星に積まれ稼動する初音ミクフィギュアもそれに合わせて小型となるが、本プロジェクトの母体である「ニコニコ技術部」では小型の可動式初音ミクフィギュアの開発競争をした実績もあり、最小1mmの稼動フィギュアまで開発されている。

本格的な民間の衛星プロジェクトとして成功するまでには技術的課題だけでなく、資金や組織などの問題も多く、自由参加型の組織でそこまで実現可能かも注目される。
本プロジェクトは現段階では衛星プロジェクトではあるが、民間から有志の手弁当だけで自由参加で宇宙を目指すというコンセプトはSF/Jにも通じるものがあり、実に応援したい素晴らしいプロジェクトである。
陰ならが応援すると共に、こういった人気キャラクターとタイアップした方法で有志が集まりプロジェクトが成功するのかに注目したい。
さらには将来的にこういったキャラクタータイアップによる手法が、衛星から、ロケット、民間宇宙旅行用の宇宙機の開発までステップアップしていけるのかにも注目される。
日本から最初に有人で宇宙へ飛ぶのも意外と彼らのような「技術の無駄遣いプロジェクト」なのかもしれない。
なぜなら、「無駄」と一般に言われるところにこそ革新があり、仕事でやるより単に好きでやる方が情熱があり、人が楽しいと思うことにこそ真の需要がある場合が多いからである。

初音ミク衛星が成功したら、次は是非、初音ミクと一緒にネギを振りながら痛宇宙船で高度100kmの有人宇宙旅行を。


■関連サイト
SOMESAT

※初音ミク
クリプトンフューチャー社から発売された合成音声DTMソフトのイメージキャラクター。
本ソフトウェアを用いて動画サイトにオリジナルの名曲が多数、無名のアマチュア作曲家らの手でアップされたことによりインターネット上で爆発的な人気キャラクターとなり、初音ミクによる音楽CDはオリコンチャートに何度もランクインし、生身の人間のアーティストを脅かすまでになっている。
さらに現在では、音楽の枠に留まらず、ゲームからグッズ、F1レース、さらにこのような宇宙までさまざまな企画とコラボレーションしている。
アマチュアが参加して二次創作により音楽や映像、グッズなどの企画ができあがっていくことも特徴で、次世代の双方向な一般参加型の日本ならではのキャラクタービジネス(単にビジネスというと語弊がありますが)の見本としても注目されている。

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