2004/08/26 (木)

X-PRIZE参加のHARCチーム テスト飛行順調!

民間による宇宙機開発賞金レースのANSARI XPRIZEに参加している米HARC(High Altitude Research Corporation)は宇宙機「Liberator」の1/4スケールのミニチュア版によるテスト飛行が順調に続けられていることを明らかにした。

テスト飛行に続き、Liberatorの実機を使用した無人宇宙飛行の実現に向けたコントロールシステムの開発も順調に進んでいることも明らかにされている。
もちろん、その後は有人宇宙飛行を目指すことになるだろう。

HARCチームは米国アラバマ、ハンツビルを拠点に活動し、低価格で安全な準軌道宇宙機の開発を目標にしておりチームリーダのTim PickensはBurt RutanのSpaceShipOneプロジェクトで推進システムのチーフエンジニアとして働いていた。“The Liberator”は脱出タワー用の1つのハイブリッドエンジンと2つの液体ロケットエンジンを有した2段式の垂直離陸/パラシュート着陸の宇宙機で、海上(船)から垂直に打ち上げられて高度100kmの弾道飛行を行い、再突入後、下降時にパラシュートを展開し、海上に着水する。

XPRIZEの期限は今年いっぱいであり、賞金獲得は時間的にはかなり厳しいが低コストの宇宙旅行の実現に向けてこれからも宇宙機の開発を続けていくことが期待でき、今後の展開が楽しみである。

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