2004/10/10 (日)

SpaceDevはNASA と宇宙船Dream Chaserで160kmを目指す

SpaceDevはNASA Ames Research Centerと宇宙機Dream Chaserを開発し160kmの高度を目指し、このプロジェクトに向けて協力するためのSpace Act Memorandum of Understanding (MOU)にサインした。

SpaceDevは国際宇宙ステーションを含む地球低軌道に乗客を安全に、そして経済的に輸送するために拡大した、操縦可能で再利用可能なsub-orbital宇宙船「SpaceDev Dream Chaser」の設計を開始した。

SpaceDevの設立会長兼最高経営責任者(ジム・ベンソン)は最近、NASAエームズ研究センター(NASA Ames Research Center)ディレクターのスコット・ハバード博士と共にSpace Act Memorandum of Understanding (MOU)にサインした。
MOUは、SpaceDev とNASAエームズ研究センターが人々の宇宙アクセスのための極超音速のテストベッド基礎になったハイブリッドの推進について調査するという意志を確認した。

SpaceDevが供給するハイブリッド推進および他の技術、低価格、プライベート・スペースプログラム開発アプローチを使用する可能性を調査するために協力的なパートナーシップについて調査、設立して、NASAと米国のために、安価の通常の宇宙アクセスを可能にするように短期間で新しい操縦された小さい打上げ機と飛翔試験プラットホームを設計するというものである。
これを具体化したのがSpaceDev Dream Chaserプロジェクトである。

SpaceDevはANSARI X PRIZEを獲得したSpaceShipOneにハイブリッドモータを供給している。
SpaceDev Dream Chaserでは、より複雑なSpaceShipOneと異なるSpaceDevのハイブリッド・ロケットモーター推進技術を提供する。SpaceDev Dream Chaserは操縦可能で、垂直に打ち上げられ、滑空飛行で戻り通常の水平直陸をするように設計される。

sub-orbital用のSpaceDev Dream Chaserは既存のX-Planeコンセプトの派生形であり、およそ160km(およそ100マイル)の高度目標を持って、手頃に小さい衛星を地球低軌道に届けるために、設計された使い捨てロケットのSpaceDev StreakerのためにSpaceDevが開発した高性能の単一のハイブリッドロケットエンジンを使用し、SpaceDev Dream ChaserはStreakerシリーズの中で最もパワーのあるエンジンで、SpaceDev Streakerのブースター用に開発されたモーター技術を使用する。

SpaceDev Dream Chaserのモータはおよそ10万ポンドの推進力を発生させ、これはSpaceShipOneのモーターのおよそ6倍の推進力になる。しかし、American Rocket Company (AMROC).は数年前に25万ポンドの推進力のハイブリッド・ロケットモーターを開発しており、半分以下の推進力でしかない。

SpaceDevは2015年には軌道へのアクセスをビジネスとして目指しおり、そのためにビジョンを持って段階的に開発を進めており、その1つの段階として準軌道(sub-orbital)の宇宙機の開発を行っている。また、政府、民間関係なく対応しており、様々な仕事を請け負っている。

SpaceDevが信じて開発するのは、準軌道および軌道の両方のため安全で、手頃で、完全に統合している有人の宇宙飛行システムのためのコンセプトで、SpaceDevはニューヨークのLaurus Master Fundsの基金を政府プロジェクトに使用している

可能性としてNASAは民間部門会社をうまく活用するというオルドリッジ委員会推薦(Aldridge Commission recommendations)
に続いて、SpaceDevによって開発される革新的な宇宙技術とコンセプトのため新規契約と基金の機会があるかもしれないといわれており、今回のSpaceDev Dream Chaserはまさにその一環として、SpaceDevとNASA Ames Research Centerとが協力して開発を行うのであろう。

日本においても早く政府と民間が協力して宇宙旅行のための宇宙機開発ができるようになるとすばらしい。

関連サイト
SpaceDev