2004/10/27 (水)

どうなる?ダビンチプロジェクトの打上げは!

ANSARI X PRIZE参加のカナダのダビンチプロジェクトのWild Fireは10月2日の打上げを延期しその動向が注目されているが、現在の打上げライセンス期間は11月1日まででライセンスが切れてしまう。打上げのため期日延長を検討する必要がある。

カナダのロケットチームは宇宙船の飛行のための準備をまだ継続し、今月の打ち上げができないのであれば延ばされなければならないだろう、しかし迫る打ち上げライセンスと保険期間のデッドライン期日を心配はしていない。

ブライアン・フィーニー(GoldenPalace.com/da Vinci Projectのリーダー)は宇宙飛行のための11月1日の飛行デッドライン、および打ち上げ場所の冬の天候は自分たちのミッション達成のための障害にはならないと語っている。
「私は打上げライセンス日付の心配していない。」「私たちの目的は宇宙に最初の個人的なカナダ人を届けることだ。」とフィニー氏。

フィーニー氏は、2ダース以上のチームが民間の準軌道宇宙船の1000万ドルのAnsari X Prize competitionを競争するために今月の2回の打ち上げが始まるのを望んでいた。結局、この競争は航空機のパイオニアであるバートルータンのSpaceShipOneが10月4日に2回目の飛行を成功させ勝利した。

10月1日に、カナダ輸送局のTransport Canadaの打上げ安全のオフィスがダビンチプロジェクトのWild FireマークVIの1ヶ月のライセンスを発行したと発表した。 そのライセンスは10月2日から11月1日までであり、彼のチームは元々、10月2日にキンダーズリー、サスカチェワンの地方の空港からの彼らの最初のフライトを計画していたが9月23日以来打ち上げはホールドされている。

しかし、現在も打ち上げはホールドされており、保険期間により打ち上げ可能期間が決まるため、「保険期間がもっと長かったら打上げ可能期間は長かっただろう。」「どんな理由でも、チームメンバーが、打上げ期間を広げる必要があるなら、保険会社とそれについて議論して、次に、Transport Canadaに修正された飛行計画を提出する。」とフィニー氏は言っている。

現在の飛行計画では、彼と彼のチームは、フィニー氏自身がパイロットとして操縦桿を握り大きなヘリウム気球を使用することでWild Fireを発射することになっている。 気球は宇宙船を切り離しロケットエンジンを点火させるおよそ8万フィート(24384m)の高度までWild Fireとフィーニー氏を運ぶ。約3分間の準軌道宇宙飛行を経験し、再突入しパラシュートで、キンダーズリーから76マイル(112km)のサスカチェワン、エルローズ近くの着陸ゾーンに向かって降下し、着陸するものである。

「基本的に、チームが維持される限り、初期の打ち上げアプリケーションと同じ計画であり、彼らは11月1日から保険の証拠を示さなければならないでしょう。」とTransport Canadaのスポークスマンは言っている。

ダビンチチームは打ち上げをあきらめてはいないが、保険とライセンスの問題を再度クリアする必要があり、これからどうなるのだろうか?打ち上げは実現できるのか?是非、早く打ち上げを見てみたいものだ。

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