2005/01/10 (月)

地方の宇宙産業が本格化:北海道農業衛星計画

地方の大学や中小企業が本格的に宇宙産業への取り組みを開始した。
その1つ農業用商業衛星「大樹」の打ち上げを産学連携ベンチャーの北海道衛星
が目指す。

国主導の宇宙開発で失敗が続く中、北海道や大阪、九州といった地方で、中小企業や大学が手を組んだ小型人工衛星の開発が活発になった。北海道工業大が設立した産学連携ベンチャー「北海道衛星」は、農業用に特化した商業衛星をいち早く打ち出した。
 一辺50センチの1号機「大樹」を2007年度末までに、ロシアのロケットで打ち上げる。国内で初めて開発したハイパー・スペクトルカメラで毎日地上を撮影。画像からの解析、で食味を落とすタンパク質含有量を読むことができる。
 米国の大型衛星イコノスを利用した同様のサービスで、高品質米の比率や収益の増につなげた例もあるが、撮影からデータ取得まで1週間以上、料金は年2回で700万円かかる。これに比べて北海道衛星は割安で制約がなく、撮り放題、解析し放題で撮影翌朝までのデータ配信を目指す。

いよいよ、商用化の時代に入ってきました。特に地方は元気ですね。宇宙開発の考え方がこれからどんどん変わってきて、本当に身近になってくるでしょう。