2005/01/17 (月)

ついに秘密のベールを脱ぐか?垂直離着陸式Blue Origin計画

ネット販売で日本にも進出しているAmazon.comの創設者であるJeff Bezos氏は、現在アメリカ西海岸のシアトル市にて独自の準軌道用宇宙船を開発し、宇宙旅行ビジネスを行うBlue Origin計画を推進している。

この計画の全貌は企業秘密とされ、多くの情報が公開されておらず、X PRIZEにも参加せずに独自に開発を続けており、SF/Jでは、最も注目しているプロジェクトの一つでありながら情報入手が困難なプロジェクトの一つである。

このほどBlue Origin計画はテキサス州に試作機の打ち上げ射場を建設すると発表した。
これまで情報がほとんど公開されていなかったため、同打ち上げには宇宙機の詳細が公開されるもとの注目されている。

Blue Origin計画では、「宇宙丸」と同様の「垂直離着陸」の宇宙機が開発されており、その技術のベースがNASAが開発していたデルタ・クリッパーであると言われている。
Blue Origin計画の目標は「軌道」用の宇宙機の開発であるとされており、軌道到達を目標とした場合を視野に入れた開発コストや開発難易度の観点から垂直離着陸式を選んでいると言われている。

このコンセプトは、SF/Jで推進している垂直式の「宇宙丸」プロジェクト及び「観光丸」プロジェクトを実践しているものとも言える。
(観光丸プロジェクトが計画に影響しているという話もあるが、真偽は不明。)

しかし、スペースシップワンの成功とバージン社の宇宙旅行事業計画などにより水平型の民間再使用型有人宇宙機に注目が集まっているが、この計画が公開され、試験に成功することで、垂直式にも注目が集まっていくことも期待される。

※イラストは宇宙丸の参考図

関連サイト
Blue Origin計画