2005/01/20 (木)

Blue Originの宇宙船テスト基地建設計画

Blue OriginはAmazon.com CEOのJeff Bezosが設立したBlue Originは、垂直に離
着陸が可能な宇宙船の開発を計画しているが、その手始めとして人里離れた牧場
にテスト施設を建設する計画を発表した。

この施設は、テキサス州バンホーンの北側にあるBezosの所有地に建設される。Blue Originは3人以上の宇宙飛行士を載せて垂直に離着陸が可能な宇宙船の建造を行う計画を進めている。

Blue Originではすでに、さまざまな航空宇宙/ミサイル防衛プロジェクトで経験を積んだロケットの専門家を集めたチームを編成した。Blue Originの計画では、まずはエンジンのテスト台、燃料/水タンク、オフィスといった基本的な施設の建設に取り組み、それから6〜7年以内に飛行テストを開始する計画である。

注目すべきはBlue Originの計画はもちろんであるが、最近は宇宙分野に進出するIT業界の企業が多いことだ。昨年9月にはMicrosoftの共同設立者Paul Allenの支援するベンチャー企業が、SpaceShipOneでの宇宙飛行に成功し、民間宇宙飛行の実現に向けたANSARI X PRIZEというコンテストで1000万ドルの賞金を獲得し
ている。

2月末には、PayPal創設者のElon Muskが始めたSpaceXという会社の初のロケットが軍用衛星を打ち上げる予定だ。またゲームソフトメーカーID Software創設者のJohn CarmackはArmadillo Aerospaceを設立し、同氏名義のロケットを宇宙空間へと打ち上げたいと考えている。同チームはANSARI X PRIZEに参加し、
SpaceShipOneを追い詰めたが挑戦するにはいたらなかった。

やはり、X PRIZEにより民間による宇宙産業の参入が活発化してきました。最近ではアメリカではNASAも民間の参入を推奨しています。それにしてもIT企業は元気で柔軟で行動が早いです。SF/Jとしてもこれらの民間企業の動向に注目し皆様に一早くお伝えしていけたらと考えています。宇宙旅行の実現も早くなりそうです。

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