2005/02/03 (木)

飛行へ向かうX-PRIZE参加の各チーム

Ansari X-PRIZE のチェアマン、ピーター・ディアマンデス氏は、Ansari X-PRIZE Competitionはスケールド・コンポジッツのスペースシップワンの勝利に終わったが、その後も登録されている他の25チームは飛行を目指して、機体の開発を行っていると述べた。

カナダ・オンタリオに拠点を置くカナディアン・アローは、V-2ロケットを改良したLOX/アルコールエンジンを搭載する機体を開発している。ディアマンデス氏によると「These guys are working hard to get their vehicle through drop tests now.」ということで、近々、機体の落下飛行試験が行われるかもしれない。

カナダ・トロントに拠点を置く、カナダのもう一つのチーム、ダ・ヴィンチ・プロジェクトは、その機体ワイルド・ファイヤーを上空に運ぶ、世界最大の再使用できるヘリウム気球を造り終わり、今年こそ初飛行を目指している。
ディアマンデス氏曰く、「They have luckily decided not to fly manned for their first flight. We're very happy to hear that. 」このチームは昨年、初飛行のロケット機に人が搭乗することを予定していた。

アルゼンチンのチーム、パブロ・デ・レオン・アンド・アソシエイツは、ハーフ・スケールの機体の飛行を進めているという。
このチームはX-PRIZE CUPが開催されるニューメキシコに拠点の移転を考えている。
「A number of international teams are considering relocating to the U.S. because of the emerging regulatory environment.」とディアマンデス氏。

アメリカのアルマジロ・エアロスペースも、ニューメキシコでの飛行を目指している。
ディアマンデス氏曰く「Failure is OK. If we're not failing, we're not taking risks. If we don't take risks, we don't get breakthroughs. 」このチームは、昨年9月に飛行試験を失敗していた。

2006年に、10日間のX-Prize Cupがニューメキシコで開催される。
ディアマンデス氏はこの大会について説明する「They'll go after records of turnaround time, maximum passengers, cross-range, altitude, fastest flight time, and our latest category, 'coolest-looking ship. It'll be the Oshkosh, the Grand Prix of space .」

X-PRIZEに参加した各チームは、現在も自らの機体の開発をめざして、高いモチベーションを保っているようだ。


関連リンク
Aerospace Daily & Defense Report