2005/02/12 (土)

宇宙起業家たちが宇宙旅行産業グループを結成

宇宙旅客機の開発や宇宙旅行サービスの提供を推進している起業家たちが集まって、民間宇宙飛行の安全性基準をつくるために産業グループを結成した。

このグループには、現在宇宙旅行をターゲットにしているこれらのそうそうたるメンバーが顔を並べている。
John Carmack(ジョン・カーマック)
Armadillo Aerospace(アルマジロ・エアロスペース)
Burt Rutan(バート・ルータン)
Scaled Composites(スケールド・コンポジッツ)
Elon Musk(イーロン・マスク)
SpaceX(スペース・エックス)
Alex Tai(アレックス・タイ)
Virgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)
Jeff Greason(ジェフ・グリンソン)
XCOR(エックスコア)
Peter Diamandis(ピーター・ディアマンデス)
X PRIZE Foundation(Xプライズ財団)
Gary Hudson(ゲイリー・ハドソン)
t/Space/HMX(トランスフォーメーション・スペース/HMX)
George French(ジョージ・フレンチ)
Pioneer Rocketplane(パイオニア・ロケットプレーン)
Stuart Witt(スチュアート・ビット)
Mojave Spaceport(モハーべ・スペースポート)
Eric Anderson, ; エリック・アンダーソン
Space Adventures(スペース・アドベンチャーズ)

Michael S. Kelly(マイケルS.ケリー)
RLV Working Group of COMSTAC, FAA AST(COMSTAC 再使用型ロケット機・ワーキング・グループ)
Gregg Maryniak(グレッグ・メリニアック)
X PRIZE Foundation(Xプライズ財団)、この宇宙旅行産業グループのスポークスマン

この連盟の目的は、もちろん宇宙旅行産業の成長を促進することにある。安全基準を設定し業界全体で守るれば、宇宙旅行での事故が起きにくくなり、そうすることによって、安全性を危惧されているこの新業界全体を盛り上げることができる。この連盟の会員資格は、準軌道商業宇宙旅行を開発している全ての会社及び団体にある。

昨年、準軌道宇宙飛行を達成したスペースシップワンは、FAAによって実験的なライセンスを与えられ飛行を行った。この成功の影響で、米議会において民間商業宇宙飛行を促進する法律“the new Commercial Space Launch Amendments Act of 2004”が通過し、昨年12月ブッシュ大統領はこれにサインした。
企業家グループは、法律条文を越える新しくて厳しい安全標準を厳守することが、安全と産業の成長を促進するために必要だと考えている。まずはじめに、機体安全性と医学必要条件、それに乗客とクルーのためのトレーニングについて基準と手順を決めることにしている。

アメリカでは、既に個別による宇宙旅行活動の時代は終わり、宇宙観光旅行産業として動き始めている。何故、アメリカ人には見えているビジョンが、日本人には見えないのだろうか?


画像はSpace Adventures社のHPより


関連リンク
MSNBC The New Space Race