2005/03/03 (木)

Rocketplane Limited, IncのRocketplane XP計画

オクラホマのRocketplane Limited, Incが開発している準軌道用再使用型スペースプレーン(Rocketplane XP)をはじめ商業宇宙旅行が2月中旬にアルバカーキで開催された宇宙技術国際フォーラムでは話題のひとつとなった。

この計画ではBurns FlatにあるOklahoma SpaceportからRocketplane XPで準軌道(100km以上)に乗客を運び、100kmでは壮観な景観と4分間の無重力体験が約束されている。
また、この会社は準軌道やそれより遠くに革新的な科学実験のサポートのため貴重なペイロードの輸送も考えている。なお、最初の商業旅客便は2007年と予測されている。

Rocketplane XPと宇宙観光旅行ビジネスはここ、2月13日〜17日の間に開催されたSpace Technology&Applicationsの国際Forum(STAIF)で注目された。

同社設立者の一人で営業責任者のCharles Lauerによると、同社はスペースプレーン開発に過去10ヶ月で$4Mを費やした。総投資額は$30Mで、Rocketplane XP1号機の製造、試験飛行、そして最初の利益確保までを含む。また、Oklahoma Spaceportから再使用型準軌道宇宙観光ビジネスを開発するために、オクラホマ州から$13Mの投資税額控除措置を受けている。

XPの胴体は、リアLear25シリーズで、標準商用ジェット機で使用されているゼネラル・エレクトリックCJ-610ターボジェットエンジンと同型を使用し、ジェットエンジンは離陸時に使用され、ロケットエンジン点火の後にカットオフされる。そして、再突入開始後、帰還のため再点火される。ロケットエンジンは以前打上げに成功したスペースシップワンで使用したJ-85エンジンの非再燃焼タイプを使用する。機体にはLearジェットの機体に新たに三角翼を取り付ける。ウィスコンシンのオービタルテクノロジー社は渦流ロケットエンジン技術を提供している。

搭乗価格は$150000から$160000を目標にしており、航空機のように、燃料補給してすぐ出発できる(再使用)と、年間200人を打ち上げることが可能としている。

なお、この会社は昨年まで行われたANSARI X PRIZEにも参加していたチームであり、1996年からエントリーしていたが残念ながら勝利には至らなかった。
このようなチームはたくさんありANSARI X PRIZEに勝利できなかったチームも宇宙旅行ビジネスでの勝利を顧志淡々と狙っている。

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