2005/03/13 (日)

宇宙旅行シンポジウム大盛況!

3月12日に新橋で行われた宇宙旅行シンポジウムが大盛況となった。
2005年が宇宙旅行の元年であるということを改めて感じさせるすばらしいシンポジウムであった。


宇宙旅行シンポジウムは、日本航空協会と日本ロケット協会が主催して行われた日本初、いや、世界初の本格的な宇宙旅行シンポジウムであった。
宇宙局JAXAではなく、航空界が主催しているということが特筆すべき点である。

今回のシンポジウムでは、日本人初の宇宙旅行者元TBSの「秋山氏」の基調講演から始まり、ANSARI X PRIZEの水谷氏によるX PRIZEの解説や、パイロットによる宇宙飛行アンケートの結果などが公開された。

会場は椅子が足りなくなって立ち見の方が一時出るほどの大盛況ぶりであった。
「昨日までは100人も集まればいいと思っていましたが、なんと300人近くの方が集まりました。」
本シンポジウムを主催し、半年前から計画を進めていた、日本航空協会の穴吹氏は感激で目頭を熱くしながら語った。

パネルディスカッションでは、宇宙旅行事業とこれまでの宇宙局による宇宙開発とはまったく別の見方で考えるべきであるという発言があった。
民間か、官かという話では、リスクの面を負いやすい民間による開発と、官による法律や制度による後押しが望まれるという、民と官の共同による推進が良いのではないかと言う意見が出された。
和製か海外製かという意見では、海外製を買ってくるのでも良いと意見と、技術立国日本のモチベーションとポテンシャル、国家間における技術という武器を蓄積する為にも、より大きなビジネスチャンスを得る為にも和製にこだわりたいという意見が出された。
特に、米X PRIZEに単身乗り出した水谷氏が和製の宇宙機開発にこだわりたいという意見を述べらていた。

懇親会では、パトリックコリンズ教授を囲んで学生らが熱心に質問をする場面も見られた。
また、今回は多くの宇宙旅行関係者の方々も参加し、日本人次期宇宙旅行予定の榎本氏らの姿もあり、親睦を深めていた。

SF/Jのサイトを見て、シンポジウムのことを知ったという方も多数見えられ、SF/Jスタッフとしても感激でした。
この場を借りて、シンポジウムに参加してくださった読者の方々にお礼を申し上げます。

このような大きな反響が得られたことで、今後の宇宙旅行事業に向けて各界がまた一歩前進していくことを期待したい。


関連サイト
日本航空協会