2005/03/26 (土)

東海大学のハイブリッドロケットが打ち上げ成功!!

3月12日〜15日に北海道大樹町において、東海大学学生ロケットプロジェクト(TSRP)の学生が製作したハイブリッドロケットの打ち上げ実験が行われ、見事成功した。

学生が開発したロケットエンジンでの打ち上げ、データのテレメトリの取得、到達高度355mでの無火薬式分離機構によりパラシュートの放出、完全な形での回収と全てにおいて成功し、満点の結果を収めた。

東海大学TSRPホームページにおいて、打ち上げ実験の写真や、ロケット搭載カメラのムービーなどが公開されている。

紹介文

ドキュメンタリームービー



昨年、準軌道宇宙飛行に成功したSpaceShipOne用に開発されたロケットモーターも、酸化窒素(N2O)とポリブタジエンを使用する"ハイブリッド・モーター"だ。このロケットエンジンは扱いやすく安全で、酸化剤のN2Oは環境にも優しい。このエンジンの設計はScaled Composites社が行ったが、ハイブリッド(固体燃料と液体燃料)推進システムの主要部品を開発、供給したのはカリフォルニア州南部に本拠を置く米スペースデブ社だ。同社はロケット・ブースターや小型衛星の開発を行っており、昨年、弾道飛行用宇宙船Dream Chaser(ドリーム・チェイサー)の開発を発表した。

ハイブリッドロケットは決して新しいアイディアではないが、商業利用を前提とした民間企業による宇宙船開発において注目されている技術だ。

これからの日本の宇宙開発を背負う学生達のこのような素晴らしいプロジェクトに今後も注目し、声援を送りたい。


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