2005/05/01 (日)

スカイロン開発に前進の見通し

オービタル旅客機スカイロン(Skylon)の開発を行っている英国のリアクション・エンジンズ社(Reaction Engines)がEUから数百万ユーロの契約を受ける見通しが、Space Access 05年大会において明らかになった。

同社のマネージング・ディレクターのアラン・ボンド(Alan Bond)氏は、以前から再使用型機HotolやSkylonの開発を進めきた。同社はEUからの契約に加え、個人ファンドから推進装置の研究開発を行う資金を集めている。

リアクション・エンジンズ社の開発するSABREエンジンが完成すれば、ロンドンとオーストラリアを4時間で結ぶ事が可能だ。同社はここ数年、そのエンジンに不可欠なプレクーラー熱交換器技術の開発に時間と資金を費やしてきた。この技術を使ったターボジェットエンジンを搭載したSkylonはマッハ6まで加速し、地球低軌道へ行くためにロケットモードに切り替わる。

SpaceShipOneの成功以後、このような各国の再使用型宇宙旅客機開発が注目を集め、資金調達に成功している。
英国にはこの他、Ascenderを開発するBristol Spaceplanes社や、Thunderstarを開発するStarchaser Industries社などがあり、いずれも開発が急速に進んでいる。


※写真はReaction Engines社のHPより


関連サイト
Reaction Engines Limited

Bristol Spaceplanes Limited

Starchaser Industries