2005/06/11 (土)

FFAが民間宇宙飛行産業のための暫定的な基本原則を議論

FAA(米連邦航空局)は、旅客輸送宇宙船の開発が速度を上げている
中、再使用型準軌道ロケット産業が成長することを助けることを目的
とする特別な許可証を公的に公開する用意を整えた。

ワシントンD.C.のFAA本部で5月26日に行われたCommercial Space Transportation Advisory Committee (COMSTAC)の公開のミーティングで、“実験的クラス”許可証規則(the "experimental-class" permit rules)について議論された。

このガイドライン作りを先導しているのは、アメリカ運輸省のFAA内で唯一宇宙関連商業を管轄しているOffice of the Associate Administrator for Commercial Space Transportation (AST)である。

2004年12月23日にジョージW.ブッシュ大統領が、宇宙旅行に関する法律Commercial Space Launch Amendments Act of 2004 (CSLAA)にサインした。この法律は、新興の商業宇宙飛行産業の開発を促進し、運輸省とFAAが民間宇宙飛行(private human space flight)を管理することに責任を持たせている。

CSLAAは、開発中の再使用型準軌道ロケットのために実験的な許可証体制を制定しる。この法ができる前は、打ち上げ及び再突入に対して、FAAで有効な機械装置にだけライセンスが与えられていた。今度はCSLAAの下で、実験的な許可証(experimental permit)が使われることになる。


ガイドラインは、法規を発行する前の実験的な許可証(experimental permit)に関して、CSLAAの実施に関して方向を与えるためにFAAの要求を満たす。ガイドラインは拘束力が持っておらず、CSLAAで求められる規則が発行されるまで、FAAはケースバイケースで許可証を発行する。


この実験的な許可証プロジェクト(the experimental permit project)のチーム・リーダーRandy Repcheck(ASTのSystems engineering and training divisionのマネージャー)は言う。
「私たちは、再使用型ロケット機開発者が彼らの宇宙機を造り、あまり多すぎる監査機関の負担なしで飛び始めることを、この許可証が許すことを望んでいます。」
さらに、「それは、これらのガイドラインのゴールです。私たちは公衆の健康と安全を守り、しかしそれでいて、 再使用型ロケット機の開発者がその機体を飛ばせるように、今までより減らされた方法において達成しようとしています。」と語る。


もっぱらFAAのガイドライン「Guidelines for Experimental Permits for Reusable Suborbital Rockets」(pdf)は、再使用型準軌道ロケットを打ち上げるか再突入するつもりの人に適用される。
広範囲のガイドラインは、一連の条件の下でFAAが許可証を申込者に支給することを許している。
実験的な許可証の有効期間は、許可証が支給された日付からの1年で、さらに延長を望む人は、許可証の更新を申し込む事になるだろう。


これらのガイドラインは、再使用型ロケット機(RLV)の開発者が、顧客を乗せて飛ぶライセンスを取得するために有効なデータを集めることを許可している。
最終的な規則が出されるまで、実験的なクラス許可証は利用できることになっている。
その最終的な規則は、2006年6月の遅くに発行される事が法律によって定めれらている。

ガイドラインの公開前に、ASTのPatricia Grace Smith氏(AST's Associate Administrator)は、規則に熱心な者は、飛行機開発者と全く同様に宇宙機開発者に機体を実験しテストする能力を与える予定だと述べた。
また、「それは完全なライセンスを育てる一つのステップとなり、開発者があるレベルの危険を冒す機会を許すでしょう。」と述べる。
そして、「私たちは、産業を規制する際により柔軟な方法を探しています。」と説明している。

またSmith氏は将来の宇宙旅客輸送量について、「準軌道宇宙旅行会社は2021年までに、15,000人の乗客を取り扱って、年につき7億ドルの収益を生み出す可能性を持っている」と24th International Space Development Conferenceでスピーチした。


関連サイト
FAA AST
Space.com