2005/06/18 (土)

t/Space 新方式による垂直ロケット打ち上げ

t/Spaceはキャリヤー航空機から垂直な姿勢で降下させてロケットを打ち上げる方法を開発している、これにより安全に安く人を宇宙に運ぶことができるかもしれない。そしてこの新しいアプローチの1/4モデルの降下試験を成功させている。

この技術開発はScaled Compositesを含んでいるt/Spaceと呼ばれる小さい航空宇宙会社の共同体によって行われている。

NASAからの元金の300万ドルで、t/Spaceは最初に飛行機によって10〜13キロメートルの高度まで運ばれるロケットを開発している。 ロケットは4人の宇宙飛行士を地球低軌道に運ぶため、その高さから打ち上げられる。

打ち上げに航空機を使用することは、ロケットが地面から打ち上げるより少ない燃料ですむという利点があるからである。

キャリアー飛行機からの打ち上げ時には最初は水平にロケットを降下させ、そしてパラシュート制御と重力によりロケットは垂直な姿勢になり、ロケットは、キャリヤー航空機の後ろに安全な距離でエンジンを点火させることができるようになる。

この技術をテストするために、フルスケール27.5mの4分の1サイズの長さ6.35mのロケットモデルを製作した。このモデルはファイバーグラスで作られたノーズとテールと2つの鉄製のタンクから成る。

カリフォルニアのモハーベ砂漠上空で実施された5月に1回、6月に2回の降下テストは成功し、コンピュータ・シミュレーションで予測されるような結果が得られ、この新しい打ち上げ方式の技術確認となった。しかし、このテストではロケットはScaled Compositesによって造られたプロテウス航空機から降下されたが、実際のロケットは、より大きい航空機によって運ばれることになり、実際の実現性確認を今後行っていくことになるのであろう。

この方式は新しいもので技術的にはおもしろいですが、そして今の地上からの打ち上げよりは安くなりそうですが、再利用型ロケットならばいいですが、使い捨てロケットだと極端には安くならないように思いますね。

関連サイト
NewScientist.com news service