2005/07/27 (水)

日刊工業新聞とgooリサーチが宇宙旅行アンケート調査を実施

日刊工業新聞社がNTTレゾナントと共同でgooリサーチを利用し、1000人を対象に宇宙旅行のアンケート調査を実施した。7割の人が費用はともかく宇宙旅行に行きたいと回答しており、これまで行われてきた宇宙旅行市場調査と同じく、多くの人が宇宙旅行を望んている事が改めて示された。

宇宙旅行の値段は41%の人が100万円未満なら行きたいと回答し、300万円未満までで半数強となっている。
宇宙に持っていきたい物は、ビデオカメラやデジタルカメラという回答が多数を占め、宇宙旅行運営会社は宇宙旅行中の撮影サービスを付加する方がよりよいと思われる。
宇宙で食べたいものは、65%が日本食で、その多数意見を見ると、おにぎり、みそ汁、お茶漬け、納豆、寿司、カレー、肉じゃが、刺身、ラーメン、豆腐、ビール とつまみなど、普段食しているものと変わりないが、宇宙で食べるとまた格別な味となるかもしれない。
回答者の年齢構成を見ると、50代以上で46%を占めており、決して30代以下の若年層だけが宇宙旅行に関心が高いというわけではないと推測できる。
(※出所:gooリサーチ)

gooリサーチ「あなたにとって宇宙とは」アンケート調査結果

同様のアンケート調査が昨年12月に、インタネット・マーケットリサーチ会社マイボイスコム(株)によって実施され、53%の人が宇宙旅行をしたいと回答していた。
マイボイスコム定期アンケート(宇宙旅行)


宇宙旅行のマーケット調査は、1993年に世界で初めてパトリック・コリンズ教授たちにより日本で実施された。
Commercial Implications of Market Research on Space Tourism

その後、アメリカやドイツなど各国で実施され研究が進んでいる。
Demand for Space Tourism in America and Japan, and its Implications for Future Space Activities

2002年には、アメリカのFutron社がOrbital、Suborbital両方の調査を行った。
Space Tourism Market Study

また、SubOrbitalの宇宙旅行マーケットについてレポートが2002年に米国商務省より出版されている。
Suborbital Reusable Launch Vehicles and Applicable Markets

英Virgin Galactic社の20万ドルの宇宙旅行では既に100人以上が料金を支払って順番を待ち、米Space Adventures社の10万ドルの準軌道宇宙旅行にも多数の人が申し込みをしている。宇宙旅行事業の競争時代に向け、今後も世界中で、この魅力的なマーケットに対する調査が活発に行われていくだろう。



※写真はパトリック・コリンズ教授が実施した宇宙旅行市場調査のグラフ

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