これまで宇宙へ行くためには、巨大な爆音と煙を巻き上げてロケットに乗っていく必要がありました。ロケットは一般的に危険なイメージがあり、安全性に関してはある程度のリスクを覚悟し、人にかかる加速度による体への負担も大きいものでした。これはロケットが使い捨てであることにより実際の飛行経験がロケットそのものにないためであり実績をつんでいないことによるものです。(あのスペースシャトルでさえ1機の飛行回数は少なく、実績として安全とは言えないでしょう。)
■宇宙機の安全性、信頼性
宇宙旅行は非常に危険であると心配する人々もいます。しかしながら、これは間違っています。宇宙旅行の乗客は空の旅と同じくらい安全になるでしょう。これは宇宙機の乗客はRVTのように垂直に、あるいはSpaceShipOneのように水平に離陸してもどちらでも飛行機のようになるからです。すなわち各宇宙機は何回も何回も飛ばし、技術者は飛行の間に機体をCHECKします。飛行回数を重ねるにつれ統計データを蓄積し、そのことでどんな保守手順が現在の主流航空機のボーイングとエアバス定期旅客機が持つような高信頼性と安全を達成するのに必要であるかを技術者が学んで行きます。
これは宇宙局が運用するミサイルのように一度だけ使用されるロケットと完全に異なっています。現在の使い捨てロケットはその結果、各打ち上げは高信頼性を達成すのには大変で、あまりに少ない情報による最初の飛行を行うことになります。そして、各打上げロケットは、まさしくその最初の飛行のときに軌道に達するように8km/秒の速度に達しなければなりません。ボーイングの技術者は、彼らが生産するそれぞれの定期旅客機の最初の飛行が長距離の飛行であるなら、多くのクラッシュをするだろうと言っています。しかしながら、新しい定期旅客機は一連のテスト飛行を繰り返し行うので、製造後に残るどんな問題も安全に解決できるようになっています。
RVTとSpaceShipOneは両方ともこのように徐々に段階的に高く遠くに行くように一連の飛行を行って行きます。 SpaceShipOneの予算はRVTの20倍であるので、かなり速い進展が見られました。これは政府が、適正な予算をJAXAのRVTチームに与えないためです。日本の全体の宇宙開発産業における最も経済的に貴重なプロジェクトはRVTプロジェクトであり、すすめるべきプロジェクトです。
適正な予算をRVTチームに与えれば、彼らはそれとそれの後継機であるUchumaruを次第に高く速く飛行させ、要求される信頼性レベルを達成するでしょう。
航空機のように安全に乗客を運ぶ為には、繰り返しフライトすることで安全性の実証をする必要があります。そこで、50回、100回、200回と何回繰り返しフライとするべきなのかを考える必要があります。各飛行は非常に安く、調査に使えるので、そのような行為は本来非常に貴重です。しかし、また、それは非常に人気になり日本の全国いたる所での宇宙観光が始まることになるでしょう。
今日の空の旅が1960年代のジェット旅行の初期より100倍以上安全であることを認識することは大変重要です。今日、1000万人でおよそ1人の定期旅客機の乗客が事故でお亡くなりになっています。1960年代には1万人でおよそ1人でした。
しかし空の旅でさえ、1960年代まではまだ静かなブームでしかありませんでした。
したがって、宇宙への最初の定期旅客便はたぶん1960年代の空の旅と同じくらいの安全でしょう。今日のレベルに達するには数年の運航経験がいるでしょう。どのくらいのレベルが許容されるかは顧客によって決められることになるでしょう。
対照的に、今日の打上げ機では故障率は高く、ほとんどの人々(例えば、家族に責任がある人)にとって、これは非常に危険過ぎます。しかし、宇宙局はそのような乗り物を運用するだけです。国家事業が何か新しいか、または異なったものに挑戦することを決して望まない非常に保守的な機構であることは周知のことです。しかし、これが続くことを許すのなら、日本の産業は商業宇宙開発におけるどんな役割も決して果たさないでしょう。それはできるだけ早く、日本は韓国や台湾のような他のより健康な国によって追いつかれる前に変えなければなりません。
RVT:日本においてJAXAが開発している唯一の完全再使用型ロケット(VTOL 垂直離陸/垂直着陸)
SpaceShipOne:ANSARI XPRIZE挑戦の米Scaled Compositesが開発している民間初の宇宙飛行を成功させた2段型の宇宙機(HTOL 水平離陸/水平着陸)
■健康に関する安全性
宇宙を旅すること、無重力で数日を過ごして、地球に戻ることはほとんど乗客の健康への危険(リスク)はありません。特定された4つの潜在的な問題がありますが、それぞれをよく理解してコントロールすることができます。
1) 軌道への打ち上げ及び着陸前に大気への再突入の間、乗客は地球の重力の数倍の強い加速(あるいは減速)を感じます。(約3Gから6Gまで)乗り物は、上向きに加速するのに従って乗客が横たわるように設計されるでしょう。この位置では、ほとんどの人々には、8Gでさえ全くストレスがありません?あなたの腕と脚がほとんど動かせないように重く感じますが、それはまったく苦痛ではありません。
2) 地球上では、重力は絶えず足に向かって身体の中の血液を引き下げます。(それはあなたが逆立ちしたとき顔が紅潮する理由です--血液はあなたの頭の方に流れます。)
したがって、宇宙での無重力環境では血液は体の中で絶えずシフトします。あなたの頭の血圧が上がり、足の血圧が下がったりします。
(これは宇宙での人々の写真がかなり丸顔になる理由です。)これはほとんどの人々にとって危険はありません。
3) 多くの放射線が大気で遮断されるため、乗客は地球上で受けるより、宇宙から放射線を多く受けるでしょう。数日の地球の低軌道に滞在した人は、地球上でおよそ1年分に相当する放射線を受けることになります。これはほとんどの人々にとって、重大な危険ではありません。
4) 無重力状態は落下と同じような感じがするので、閉所恐怖症そして/または、パニックになる人もいるかもしれません。
このような時間が長く続くと、人は本能的に何かにぶつかるように感じ、本能的な恐怖を感じることがあります。
しかしほとんどの人々が、それが危険でないことをすばやく学びます。
FAAにおける医学的安全に責任があるMelchior Antunano博士は民間航空と宇宙局のアプローチの違いについて説明しました。宇宙局はだれが宇宙を旅するかを選択する政府機関です。しかしながら、航空会社は利潤追求機構です、そして、彼らは金持ちになるためできるだけ多くの顧客を望みます。
FAAや他の国家、国際的な航空機構の法律によって定期旅客機で人を運ぶことを拒否することはできません。
彼らは健康リスクに関してアドバイスします、そして、乗客は自分自身で判断します。それらの目的は乗客のための最大限の自由を保護することです。
今までのところ、FAAが宇宙飛行で乗客にアドバイスするために特定した3項目があります:
a) 無重力における、血液のシフトが彼らの心臓に危険になるか否かに関係なく、心臓病にかかっている人々は医師に相談するべきです。
b) 胎児が特に宇宙での増加する放射に敏感であるので、妊娠している女性は宇宙に旅行するべきではありません。
c)
発作を抑える薬のように、脳に影響のある薬を投与した人は頭への血流が変化することにより、薬の作用何らかの影響があるといけないので、医師と相談する必要があります。
したがって、航空会社のように、彼らがどんな危険も避けることができるように、宇宙運航会社は乗客にアドバイスするでしょう。
健康へのもう一方の危険はもちろんどの旅行においても乗り物の事故のリスクです。(再利用旅客機を開発することによって、非常に低くなる)
上記の宇宙機の安全性で示しています。
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