2004/07/29 (木)

決定!9月29日歴史が動くSpaceShipOneがXPRIZE挑戦!

宇宙旅行の実現に向けてSpaceShipOneが2004年6月21日に民間初の高度100kmの宇宙飛行を成功させた。この飛行によりパイロットのマイケル・メルビルは民間初の宇宙飛行士となった。今回の飛行はANSARI X-PRIZE本番ではなく テストであるが、これによりX-RIZE獲得が時間の問題であることを示した。しかし、X-PRIZEは賞金レースであり、他のチームも開発、試験を繰り返しており、虎視々と狙い、ラストスパートをかけて逆転を狙ってくるだろうと考えられ、これからの状況は年末(X-PRIZE期限)に向けどんどん盛り上がり見逃せないものになるだろうと思われていたが、その第一番手として予想通り優勝候補のSpaceShipOneがいよいよANSARI X-PRIZE挑戦の本番を迎えることを正式に発表した。(前回のテスト飛行で重大と思われたトラブルが発生し、本番はかなり遅れると思われていたが、大きな問題ではなく解決した。)
ANSARI X-PRIZEは3人乗せて2週間以内に2回の飛行が条件であり、第1回目は9月29日と決定している。2回目は順調に行けば、少なくとも10月13日までには行われることになる。ただし、他のチームも黙って見ているだけではない。カナダのダビンチチームは8月5に宇宙船Wild Fireを公開するなどし、X-PRIZE獲得に向けて計画を進めているようだ。
SpaceShipOneをはじめとしたX-PRIZEの成功は、今までの政府主導の宇宙機開発の考えを大きく変えるもので、民間での 宇宙機開発の実現性を示し、宇宙旅行を一般に身近なものに引き寄せるとともに、これからの民間主導の宇宙旅行時代 の幕開けを宣言するもので、その時代の流れは激しく急激に加速されていくと言われている。 まさにこれらの挑戦は、航空業界史に残るリンドバーグの大西洋無着陸横断に値するものであり、航空業界と同じように 今後、爆発的な発展を遂げ、誰にでも簡単にいける宇宙旅行(The Space Tourism for everyone)が手に入る時期もぐっと近くなるだろう。