2004/11/17 (水)

NASA X43Aが超音速記録を更新

11月16日、米NASAで開発中の次世代超音速機及び宇宙機プロジェクトであるX43Aが無人機でマッハ9.8を達成し、大気圏内での世界最高速度の記録を更新した。


X43は超音速用のスクラムジェットを用いた音速機である。
スクラムジェットは空気中の酸素を前方より吸入して燃焼させるシステムで、ロケットの酸化剤を持ちいらない分、小型化や軽量化を見込むことができる。
実現すれば水平型の宇宙機への応用や、東京―ニューヨーク間を1時間程度で結ぶコンコルドに変わる超音速旅客機の開発などが期待できる。
本開発にはこれまで約2億ドル以上の予算がつかわれている。
NASAのXプロジェクトでは、初期のX15が有人で1960年代にマッハ6.7を達成し高度100kmの弾道飛行に成功していた。
次に有人でのX43の開発に期待される。

画像提供:NASA

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