2005/07/07 (木)

高額な保険問題とRocketplane社

2007年を目標に準軌道向け宇宙船XPの開発をすすめている米カリフォルニアのベンチャー企業のRockeplane社の副社長 David Urie 氏は高すぎる損害保険問題が足かせとなってることを語った。

準軌道宇宙船を開発するにあたって、保険会社は1億ドルもの損害保険料を請求しており、これはベンチャー企業が宇宙船を開発することによりリスクに対して敏感になりすぎていると指摘し、このような多額な保険料が今後のベンチャーによる宇宙船開発の妨げになるべきではないと語った。

それでもRockeplane社はこのような課題を解決し、2007年夏には宇宙船XPの開発を成功させ、一人当たり15万ドル〜20万ドルで準軌道宇宙旅行を楽しめるようなサービスを開始するという。

このように宇宙旅行事業を成功させるには技術的な問題だけでなく、保険や法規などの制度的な問題が大きく、日本で宇宙旅行サービスを行うにあたっても避けて通れない重大な課題である。

しかし、制度的な問題は不可能な課題ではない。
SF/Jではこのような技術以外の事業化に向けて必要となるさまさまな課題を検討し、研究している。
その為に海外の動きには特に注目し、日本へ向けて情報を提供していく。

XPのスペック(XPのホームページより)
長さ: 43 feet
直径: 5 feet
全重量: 18,500 lbs
燃料を除く重量: 8,500 lbs
搭乗室環境: Pressurized cabin to ~10 psi
積載量: 900 lbs
ジェットエンジン数: 2
ロケットエンジン数: 1
燃料: Kerosene ケロシン
酸化剤: Liquid Oxygen 液体酸素
ロケット推進力: 36,000 lbs
ロケットガスコントロールシステム: Nitrogen


画像:Rockeplane社




関連サイト

Rockeplane社
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