2005/08/07 (日)

月面ホテルについて語るブランソン会長

昨年民間宇宙飛行を達成したSpaceShipOneを改良し、傘下企業Virgin Galactic社において宇宙旅行事業の開始を目指す、英ヴァージングループのリチャード・ブランソン会長が、タイム誌のインタビューで月面ホテルについて語った。

ヴァージン・ギャラクティックは2年半の間に宇宙への旅客飛行を始める事を発表したが、乗客一人20万ドルという料金で、どれほどの市場があると考えているのかという質問に対し、ブランソン氏はこのように答えた。

「巨大な市場があります。私たちは、既に4万人以上を顧客として登録しています。その中の最初の100人に前金で20万ドルの保証金を払ってほしいと言うと、全員が払ってくれました。他の人たちは、現金を払うとなると難しくなりましたが、私たちは5〜7年後には料金を下げ始める事ができ、より多くの人が宇宙へ行く事を可能にすることができると考えています。
私が生きているうちに、ヴァージン・ギャラクティックが月の上の美しいホテルへ人々を連れて行くことを望んでいます。」

さらに「すでに数回の宇宙飛行に成功したスペースシップワンとその基礎技術を有しています。人々は今まで打ち上げられてきたほとんどのロケットに対し、とても懐疑的でした。私たちが飛ばすと言った物を、本当に飛ばしたことが証明されたと思っています。そして、私たちはきっとこれを飛ばせて見せますよ。」と語る。

ブランソン氏はこれまでVirgin Galactic spacelinerを5機製造し、乗客一人$170,000〜$200,000の料金で、ムーン・オービタル・フライト(月軌道飛行)を始める事を提案していたこともある。

ひょっとすると、数十年後にはVirginのリゾートホテルが月面に建っているかもしれない。


※写真はVirgin Galactic社のHPより

関連サイト
Time
Virgin Galactic