離陸重量550t、全長22m、直径18mのどんぐり型です。エンジンは、液体水素を燃料とするロケットで、何時どのエンジンが故障しても安全なように12基を円周上に配置しています。垂直に離着陸し、地上200kmの周回軌道まで上昇します。
運航費用8000万円、定員50人、費用は1人200-300万円です。乗客は宇宙からの地球展望や無重力体験など3時間の宇宙観光旅行を楽しむことができます。
市場調査では、200万円以下の費用で旅行者は年間75万人、100万円なら数百万人と予測されています。
50機製造され、それぞれ年間300回飛行します(国際線ジェット機並)。開発には10年と数兆円が必要と予想されています。
■宇宙丸との関係は?
観光丸の実験機として準軌道(高度100km)を飛行する再使用型ロケット機の開発が考えられていました。
その準軌道型機構想の中で、有人の旅客機が宇宙丸です。
観光丸の研究者の一人、パトリック・コリンズ教授がこの準軌道用再使用型旅客機・宇宙丸構想を2001年12月に発表しました。
準軌道用の宇宙丸を開発し運用する経験は、軌道用の観光丸を開発し、軌道宇宙旅行ビジネスを発展させる重要な基礎となります。
それは技術だけでなく、法律や保険、マーケティングなどの面でも研究に役立ちます。
宇宙丸が液体水素エンジンを用いているのは、将来軌道用へ発展することを視野に入れているためです。
宇宙丸は観光丸への重要なマイル・ストーンとなるでしょう。
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